2019年10-12月 メキシコ中銀レポート抜粋

・2019年の世界経済は減速を続けた。しかし、先進国の労働市場指標は引き続き相対的な強さを示した。

・先進国全体のインフレ率は、中央銀行の目標を下回ったまま。一方、予想物価上昇率は低い水準を維持。

・先進国の中央銀行は緩和的なスタンスを維持しているが、貿易の緊張や地政学的な対立に伴う高い不確実性は、投資と成長に大きな悪影響を及ぼしている。

・2019年第4四半期には、経済活動が数四半期にわたって示してきた緩やかな下降軌道が持続した。消費のダイナミズムが少なく、総設備投資が縮小し続けた。

・短期、中期、長期のインフレ予想は、ヘッドラインインフレ率に対して比較的安定しており、基調的なインフレ率の上昇を示した。

・2019年の年間インフレ率は大幅に低下し、3%目標に沿って年末の水準に達した。これは主に、非基礎的なインフレ率の低下によるもの。

・2020年までに、GDP成長率は0.5%から1.5%で、44万人から54万人の新規正式雇用と現在のGDPの0.9%の赤字が予想される。一般の年次インフレ率と基礎となるインフレ率に関しては、2020年はそれぞれ3.2%と3.0%で引き締まると予想される。